過去日記 PART?
2001年5月1日常々、過去日記を書きたいと思っていた・・・
なかなか、タイミングが無かったり、時間がなかったりで実現はしなかったが・・・
今回このDiaryNoteは、三日坊主な私にしては続いてる方だ。
いい機会なので、ここいらで書いてみようかな・・・
一口に過去日記って言っても、もう30年以上も生きて来てるから、書きたい事が沢山あり過ぎて(笑)何処から手を付けて良いかずっと悩んでた。
でも、一番書きたい事がある。
ううん、書いて置かなくてはならない事がある。
ずっと胸の中に仕舞い込んでいて、月日と共に風化しそうな思い出・・・
活字にして置く事で、少しでも彼が生きていたと言う証になればと思う。
時は20年前に遡る。(気が遠くなりそうだな・・・)
中学3年・・・その頃私は野球が大好きだった。(プロ・アマ問わず)
学校の近くに市営球場があり、放課後毎日通っていた。
そこでは小樽のH高校がホームグランドとして使っていた。
(ちなみにそのH高校は今では甲子園に行く程になっている)
時にはクラスメイトと「きゃあきゃあ」言いながら練習を見ていた。
私はどちらかと言うと、ピッチャーに目が行く方だが、珍しくキャッチャーに目が行った。
どうしてもキャッチャーと言うと、太ってて「ドカベン」みたいな人を想像しがちだが、その人は違った。
眼鏡をかけていたが、色黒で精悍な感じの人だった。
夏を前にして、球場に足を運んでいたクラスメイトの一人が、そのH高校の野球部の一年生と付き合う事になった。
その子と共にスタンドで何時もの通り練習を見ていて、その彼を教えてもらった。
その彼と親しげに例のキャッチャーが話している。
どうやら、同じ一年生らしい。
しばらくして、そのクラスメイトが
「日曜日に付き合って欲しい」と言って来た。
どうやら別れ話が出てるらしい。
「龍司も来るから・・・」
例のキャッチャーであった。
7月も後半の日曜日、喫茶店で初めて龍司と対面した。
想像していたよりも、明るく気軽に話し掛けてくれた。
私はドキドキして顔もまともに見れてなかったと思う。
それでも、「野球が好きでずっと球場に通っていた事」「龍司が気になっていた事」は伝えた。
何を話したか、今ではもう細かい所までは覚えていないが
「随分と真面目な子が来たな〜」と笑われたのは覚えている。
「彼女の友達だから、もっと不良ぽくて、砕けた奴が一緒に来るのかと思った。」と龍司は言った。
互いの住所と電話番号を交換し、その日は別れた。
その夜、電話が掛かって来た。
受話器から聴こえる龍司の声は、低くて男らしくて、そして優しかった。
私から、「付き合って欲しい」と告げた。
どんな言葉で告げたのだろう・・・
龍司は即答せず、次の日曜日デパートの中の水時計の前で待ち合わせをし、電話を切った。
デートの当日、そのデパートではたまたま、夏の高校野球の地区大会の写真が展示されていた。
龍司が真剣に見入っている姿を見付けて、私は声を掛けずに側に近づいた。
少しして、気付いた彼は
「全然気が付かなかった〜」と屈託なく笑った。
『あ〜完璧だ・・・』
私は完璧に龍司に恋をしていた。
初めて会った喫茶店に行き、龍司は話し出した。
「電話でお前から付き合ってくれって言われたけど・・・あれは無かった事にして、俺から言わせてもらうよ。やっぱ、こう言う事は男から言うべきだから」
と前置きして「付き合ってくれ」と龍司は言った。
私はこの頃から、龍司の顔をまじまじと見れなくなっていた。
この言葉を言った時の彼はどんな顔をしていたのだろう・・・
『凄く好き』過ぎて、ドキドキして顔を上げられなくなっていた。
今の私からは想像も出来ないけど(笑)
初心だったんだな〜
でも、こんなに人を好きになったのは、後にも先にも龍司が初めてだった。
20年経った今でも、悲しいかな、それは変わっていない・・・
〜つづく〜
★★★今日の夕食★★★
マグロ刺身
ホタテフライ
白菜と椎茸のお味噌汁
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